Fuzz Face 自作クローン 良い

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1966年、Arbiter Electroics社から発売されたファズフェイス(以下FF)は、ジミヘンをはじめとする様々なアーティストに愛用され、今日ではJim Dulop社から販売されています。その独特な仕様からボリュームとファズの2つのつまみは基本全開、ギターボリュームにより調整されるサウンドは爆音ファズから美しい鈴鳴りまでを網羅し、数え切れないほどのギタリスト達を魅了し続けてきました。FFの回路の単純さについては今更説明すること自体が野暮というのものでしょうが、その中でもトランジスタはサウンドの方向性を決めてしまう最重要パーツです。初期のFFに使用されたトランジスタはPNPゲルマニウムトランジスタでした。当時はゲルマニウムが半導体材料として主流であり、またNPNと比較してPNPは製造が容易であったことも原因でしょう。PNPトランジスタは負電源が必要のため、現在でもPNPトランジスタを使用するエフェクターは電池のみ、もしくは独立した電源が必要です(例外あり)。その後、シリコンが半導体材料として主流になると同時に、正電源を使用可能なNPNトランジスタが使われるようになりました。これらの経緯から、FFにはPNP型のシリコントランジスタを搭載したモデルが存在しません。※余談ですがBig MuffはPNPシリコントランジスタを搭載したモデルも存在するらしく、DCジャック増設によるショート事故の原因となったそうです。本品はそのPNPシリコントランジスタをあえて使い、FFクローンでも類を見ない仕様にしてみました。具体的には日本製のメタル缶2SA546を採用し、シリコンFF特有のハイゲインかつギュッとまとまりのあるサウンドになっています。カーボンコンポジション抵抗や、ユニバーサル基板を使って自作したハトメ基板も、レトロな風合いに一役買っています。裏蓋は使い回しのため、余計な穴が空いております。シールで隠している状態ですが、外来ノイズの遮断はされておりますので問題ありません。また、電源はセンターマイナス9Vのみですが、デイジーチェーン接続はショートしてしまうため使用です。完全独立型パワーサプライや外付け電池スナップなどをご使用ください。なおインプットジャックでの電源ON/OFF機能はありませんので、外付け電池スナップの場合は使用後毎に電池を外してください。

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